神戸芸術工科大学 ファッションデザイン学科

神戸芸術工科大学

神戸でファッションを学べる大学

特集:授業の進み方

ファッションデザインコース: ファッションデザイン演習Ⅱ 3年次前期

今回の特集は、各コースの制作の進め方を、それぞれの授業をピックアップして写真と文章で紹介します。

概要

3年前期はグループワークです。グループごとに女性像を設定し、共通の女性像の下、それぞれに制作をしていきます。グループメンバーとのコミュ二ケーションを通して、2年次に手に入れた自身の価値観やデザインプロセスを客観的に見つめ直し、リサーチ、デザイン、制作という一連のスキルの向上を図るだけでなく、社会に出ると必ず必要となるチームとしてデザインを行うスキルを習得します。今回、スポットを当てる中谷彩乃さんたちのグループは90年代にヘロインシックと呼ばれた女性像(まるで麻薬患者のような一種病的な美、ストリートの子供たちのショッキングな写真や映像をインスピレーションに、当時、多くのデザイナーやファッション誌がそうしたイメージを生産していました)をもとに制作をしました。また、ここでは展示を行うことによりつくるだけでなく見せることも学びます。

プロセス

リサーチとデザイン

最初に、設定したテーマに基づいて資料を集めます。ファッションは、服を作ることだけではなくその服の持つイメージを作ることですから、服の資料だけでなく様々なイメージを集めます。写真にあるようなラフデザインやメモなどを通して、集めたイメージを整理しひとつのデザインへとまとめていきます。中谷さんがここで集めたイメージも様々ですが、少女の持つ危うさや抱える闇を感じられるようなイメージ郡となっています。

トワルメーキングと素材検討

次に、2次元であるデザイン画から立体である服の形を作り上げます。トワルという安価な布(シーチング)を使っての試作でシルエットやバランスを探っていきます。単に絵に描いたままを服にするのではなく、自分の描くイメージが服としてどう成立するのかを試作のなかで実際に検討していくのです。また、形だけでなく素材感も重要ですので同時に検討していきます。ここでは、実際の素材でのボリューム感や素材どうしの相性を確認しています。

ポートフォリオ

制作では、服を作るだけでなくポートフォリオと呼ばれる作品を説明するブックも作ります。実際の作品とデザイン画を見せるだけでなく、リサーチ資料やラフデザイン、トワルや素材実験などの試作等を整理し、作品の意図や制作の流れを人に伝えます。こうしたブックを作ることによって、何をどう伝えるのかという客観的な視線を学びます。ポートフォリオは就職活動時に大変重要になってくるので、日頃の演習からしっかりと制作をしてもらいます。