神戸芸術工科大学 ファッションデザイン学科

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作品完成!!

特集:教員の取り組み

ファッション企画コース:夏休み親子UD体験教室/見寺貞子教授

今回の特集は、教員が学生と共に行っているプロジェクトを各コース一つピックアップして紹介します。

概要

神戸市では、「ユニバーサル社会の実現」に向け、ユニバーサルデザイン(UD)をわかりやすく、より多くの方に伝えていくため、小学3 ~ 6 年生の児童を対象に毎年「夏休みUD 教室」を開催しています。 先生や大学生と一緒に、UD の基本的なお話から、施設見学、体験、作品製作などを通じて子どもたちに解りやすく興味を持ってもらい、みんなが暮らしやすい「ユニバーサル社会」の理解を深める内容です。今回は、須磨海浜水族園やシーパル須磨で、視覚障がいに関する体験をテーマに開催しました。

プロジェクトの意義

現在、少子高齢化や環境問題、年代間での価値観の違い等、多くの問題があげられています。このような問題を少しでも解決するためには、様々な人たちと触れ合い、話し合いながら問題解決の糸口を探し解決していくことが大切です。今回は、UDをテーマに、親子で楽しみながらUD の理解を深め、「ユニバーサル社会の実現」を目指します。まずは家庭で共に語り合う機会を作ること、自分にできることから実行していくことです。身近な人がやさしい気持ちを持てば、それが伝わり、つながっていくことにより、多くの人が楽しく快適に暮らすことができると思います。

「ユニバーサルデザイン(UD)」という言葉を知っていますか? UD とは「国籍や年齢の違い、障害があってもなくても、誰もが安心して快適に暮らせる社会の仕組みをつくることです。今回は、視覚に障害がある人たちが、どのような生活を営んでいるかを、親子で共に考えました。

子供たちには「水族園を探検しよう!」です。普段入れない水族園の裏側(バックヤード)や建物の工夫を見学しました。プールにいるドチザメや視覚障がい者のために作られたレプリカ(複製品)にも触り、形をイメージしました。親たちには、「カラーUD、アイマスク体験」です。普段の暮らしの中で色が認識できず困っていることや実際の工夫などについての講義も聞き、アイマスクを付けて視覚障がいの疑似体験も行いました。

また、親子で「シーパル須磨のUD取り組み紹介」、だれもが安全で安心して利用するため、宿泊施設のきめ細やかな工夫を聞きました。

最後は、親子で、「貝がらを使って海の生き物を作ろう!」です。ブルー板の上に、自分が興味を持った海の生き物を貝がらを使って作りました。先生や大学生のアドバイスを受けながら、タコや魚、亀、サメなど子供たちは個性ある海の生き物を作りました。そしてUD についてや水族園での体験で気づいたこと、出来上がった作品をみんなの前で発表しました。今回は、身近なまちや生活の中にあるUD の紹介や暮らしやすい社会とはどのようなものかについて、親子にわかりやすい内容で実施しました。なぜ、ファッションデザイン分野専門の私が、このようなワークショップを実施するのか?不思議ですね?ユニバーサルファッションとは、ファッションを通じて、より多くの人たちが、元気に、楽しくなる社会の仕組みをつくることです。

神戸市は、「神戸ファッション宣言」(1973年)を発表し、この時、ファッションを、「衣・食・住・遊」の分野と示し、私たちの生活全体をファッションと位置付けました。ファッションとは、様々な人たちとコミュニケーションを取り、問題解決に導き、みんなに元気を与える分野です。楽しみながらUDの大切さを理解してもらい、共に「ユニバーサル社会の実現」を目指したいと思います。

ユニバーサルファッション(共著)
見寺貞子(教授)
ファッション企画コース担当
経歴:武庫川女子大学家政学部被服学科卒業、関西ドレスメーカーデザイン専門学校 卒業、近鉄百貨店勤務
専門領域:ファッション企画、ユニバーサルファッション
研究内容:高齢や障がい者のファッションデザインの調査研究。地域活性化を目的とした産官学民連携プロジェクトの企画。